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2009年03月23日

鹿児島国際大学不当解雇事件、「だれも責任をとらない津曲学園・鹿児島国際大学」

チビログ
 ∟●だれも責任をとらない津曲学園・鹿児島国際大学

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 最高裁は、2008年3月21日に学園側の上告を棄却し、3教授の完全勝訴の高裁判決が確定しました。

 以上の経過からすれば、裁判で敗訴した学園、大学側が果たすべき責任は明確なはずです。しかし、津曲学園理事会は、敗訴が確定したあとも一切、反省の態度を見せていません。11ヶ月が経過しようという現在にいたっても、学園、大学関係者のだれも責任をとらず、3教授への謝罪もなされず、3教授の教壇復帰や教授会出席を妨害し続けています。
 それどころか、大学当局が全教職員に送信したメールには、「本学園理事会が行った『懲戒退職処分』は、裁判所において規定違反が軽微である等として、懲戒事由にあたらない、したがって解雇は無効であるとされた」と記載され、意図的な論理のすり替え、ごまかしが行われました。裁判所が「解雇は無効である」としたのは、決して「規程違反が軽微である」からではありません。学園側が主張した不正行為の事実がなかったからです。
 メールの表現は、裁判の結果について教職員に誤解を与え、3教授の名誉を著しく毀損するものです。瀬地山学長は即刻撤回して謝罪すべきです。
 学問の自由、大学の自治を踏みにじり、公教育機関としての責任を放棄しているとしかいいようのない異常事態は、即刻解消されなければなりません。3教授の名誉を回復し、経済学部教授として完全復帰させるよう要求します。


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