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2009年04月09日

中央教育審議会の審議動向、大学の質保証の在り方を討議

http://www.zenshigaku-np.co.jp/others/2009/others2009032321310201.html

大学の質保証の在り方を討議
設置認可審査、抜本的に再検討へ

【大学分科会】
 中央教育審議会の大学分科会(安西祐一郎分科会長=慶應義塾長)は、三月十日、東京・霞が関の文部科学省で第七十七回会合を開催した。中心議題は、大学の質保証に関して。最初に事務局から、大学の質保証システムの現状と課題について以下のような説明が行われた。質保証には三つの要素として、最低基準を定める「設置基準」、最低基準の担保のための「設置認可審査」、設置後の確認のための「認証評価」があり、この関係性における課題を検討すべきであること。
 このうち設置基準と設置認可審査の関係における課題は、現行の設置基準には定性的基準も多くかつ大学としての要件が必ずしも明文化されていないなどにより、設置認可審査で苦慮する事例が多数生じていることなどだ。このため検討課題としては、現行の設置基準に、何をどこまで規定すべきか、定性的な部分をどこまで定量化すべきか、また認可審査が書面審査中心となっていることから認可後の確認をどうするか、など。
 設置認可審査と認証評価の関係における課題は、現状の認証評価が機関評価のみであること、認証評価が事後評価であるなら設置認可審査とそのアフターケアが必ずしも認証評価に引き継がれていないことがある。このため、検討課題としては、分野別評価の導入についてどのように考えるか、アフターケア終了後の設置基準の適合性の確認をどうするか、大学による自主的・自律的な質保証を十分に機能させるための仕組みの検討、などであるなどと事務局から報告された。……


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