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2009年04月14日

北大職組、声明「北大における非正規職員の雇用期限の撤廃を」「北海道大学における派遣労働者の受け入れについて」

北大職組
 ∟●声明「北大における非正規職員の雇用期限の撤廃を!!」
 ∟●声明 北海道大学における派遣労働者の受け入れについて

北大の非正規職員問題特集1
北大の非正規職員問題特集2
非正規職員労働・生活実態調査 集計速報1

声明 北大における非正規職員の雇用期限の撤廃を!!

 北海道大学には4,446人の非正規雇用労働者が在籍します(2008年度)。TA/RAや非常勤講師を除いても2,193人の方々が契約職員や短時間雇用職員として勤務されています。これらの職員の職種や雇用資金源は多様ですが、いずれにも共通した問題となっているのが3年を上限とする雇用期限設定です。
 北海道大学は1980年、文部省通知に基づき、学内の反対を無視して定員外職員(当時名称)の2年雇用期限を強行実施しました。その後の反対の声の高まりに対して、1999年に期限を3年に改定し、今日に至っています。
 しかし、周知のように「派遣切り」、「期間切り」が重大な社会問題になり、また国立大学法人でも直接雇用者の期限付き問題(雇い止め問題)がクローズアップされ、不安定な就労形態の問題が浮き彫りにされています。さきに組合が実施した北大の非正規雇用者に対するアンケート調査でも、3年期限を撤廃してほしいとの声が実に多く寄せられました(80%)。北海道大学教職員組合は1980年以降、一貫して期限付き雇用制度の撤廃を主張してきましたが、ここに改めて以下の理由に基づき、撤廃を強く要求します。……

声明 北海道大学における派遣労働者の受け入れについて

 現在、北海道大学では87名の派遣労働者が勤務しています(2008年度当初)。戦後の長い期間、職業安定法で禁止されていた労働者供給事業を、一部の業務に限定しながらも労働者派遣事業として認めるとした労働者派遣法は1985年に制定されました。その後1999年には対象とする派遣業務が大幅に自由化され、さらに2004年には製造業にも拡大されました。こうしてほとんどの業務で派遣労働者の受け入れが可能になり、その結果2006年からは派遣労働者の人数が格段に増えるに至りました。
 当初、派遣可能期間は原則的に1年でしたが、2007年より最長3年に延長されました。そのため、2006年から急増した派遣労働者の派遣期間が、この2009年で切れようとしており、社会的には「2009年問題」の発生が強く懸念されています。北海道大学においても2006年度に急増した派遣労働者が、2009年3月で「最長3年」を迎えたことになります。
 北海道大学教職員組合執行委員会は、北海道大学が派遣労働者を受け入れることについて以下の見解を表明します。……


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