2009年04月16日
OECD報告書、世界の非正規労働者18億人 6割占める
■OECD
∟●インフォーマル雇用の増加は貧困増をもたらす(2009/4/8)
∟●OECDの新報告書『Is Informal Normal?』
インフォーマル雇用の増加は貧困増をもたらすOECDの新報告書『Is Informal Normal?』によれば、インフォーマル雇用が世界各国で過去最高水準に達し、貧困国では貧困の深刻化につながっています。
金融危機のあおりで失業者が増えていますが、失業保険が整備されていない開発途上国では、失業者は低賃金、無保護、ハイリスクのインフォーマル雇用に就かざるを得ません。
本報告書によれば、世界の総労働者数の半数以上に上る約18億人が正式な雇用契約も社会保障もない労働に就いています。
この数字は、安定した人口動向と成長パターンを前提にすると、2020年までに総労働者数の3分の2へと増加する見込みであり、経済危機のあおりで失業者が増加するとともに、インフォーマルセクターの雇用に就く帰国移民が増えれば、さらに多くなる可能性があります。
OECD(経済協力開発機構)は8日、報告書「Is Informal Normal?」を発表した。それによると、正式な雇用契約と社会保障がない「インフォー マル雇用」の労働者は世界中で約18億人に上り、労働者全体の6割に相当 すると指摘。2020年までに労働者全体の3分の2に増加し、経済危機のあおりで帰国移民が増えれば更に増える可能性があるとしている。……