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2009年05月29日

京都市立看護短大の突然の廃止発表をめぐって

京滋私大教連
 ∟●機関紙No144(2009.5.28号)

京都市立看護短大の突然の廃止発表をめぐって
 
 三月二五日.. 門川京都市長は市立看護短期大学を二〇一一年度末に廃止することを突如発表、そして佛教大学が「公民協力(?)」 の名のもとに引継ぐ(?)ことを明らかにした.. 当該の看護短大の教職員.. 学生にも一切知らされておらず不安は一気に広がた。 
 しかし、 門川市長が突然言い出した「公民協力」の実態は、公平、公正であるべき行政の施策からは大きくかけ離れたものである。
 
 第一は、奨学金問題。「公立と私立における学費格差を縮小するため」として、佛教大学の看護学科だけに京都市が新たな奨学金制度を創設、他大学の看護学科には適応しないことも明らかにした。しかも市立病院に就職し、定められた期間就業すると返還免除するとも言われている。行政が特定の私立大学の学生だけに限て奨学金制度を設ける、しかも場合によっては返済義務も免除するようなことがあるとすれば、これは前代未聞である。
 
 第二は、京都市の協力内容。京都市が市立看護短大のノウハウや実習などの機会を提供し、佛教大学がハード整備と経営をするということである。……

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