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2009年06月17日

横浜市大教員組合、緊急申し入れ「教授のみを対象にしたテニュア制度は受け入れがたい」

横浜市立大学教員組合
 ∟●組合ニュース(2009.6.15)

組合よりの緊急申し入れ

前回の折衝に関連して、教員組合拡大執行委員会より下記の事項を緊急に申し入れます。

テニュア制度について
 6/4折衝において、今月中にテニュア“教授”制度なるものの提案があるということでした。教授のみを対象にしたテニュア制度は受け入れがたいものです。本学最大の問題は、教員が研究教育に長期的にコミットできる制度的保証がないことです。欧米の大学では、当然のごとくassociate professor(准教授)でさえテニュアが与えられています。そのようなassociate professor(准教授)に対し、テニュアを与えないどころか、再任制限までおいている制度は世界の非常識です。導入すべき制度は、教授、准教授を通じたテニュア制度とされるべきです。

在外研究中の大学院手当について
 2000年前後の時期に、ある教員の在外研究に伴い支給を停止し問題になり、交渉の結果、大学院担当がなすべき職務は、すなわち、大学院教育、大学院教育を支えるべき研究であり、そのうち少なくとも一つはやっているということで支給が昨年度まで継続していたものです。 組合と協議し合意に達することなく今年度支給を停止するのは不利益変更であり、許されるものではありません。
 教員は、院生が科目に履修登録していなくとも、研究や論文審査、入試、研究科委員会等の会議等の職務を執行しています。教育と研究という一体不可分の大学院の職務を行っているのですから、科目担当か否かで大学院手当の支給を決める考え方には賛成できません。

その他
 給与制度に関わる規定が組合への連絡無しにサイボーズに掲載された問題は、明らかに手続きに瑕疵があるわけで、規定自体の無効を労基署に届けるべきであるとのアドバイスも受けております。誠意ある回答をお待ちしています。
 
 退職金の計算問題について、「向こうが継続するというなら、こちらも継続するという形で協定を結ぶ」とのご回答をいただきましたが、関内との入れ替わりの激しい人事課において申し送りがきちんとできているのか心配ですので、前回お願いしましたように、文書でお送り頂きたく、よろしくお願いいたします。

 医学部教授人事が学長により止められているとの情報を前回の折衝でいただきましたが、ネット等で様々な噂が流れているそうです。八景キャンパスの教授会で、多くの教員の目の前できちんと人事が行われていた頃からすると、信じがたい状況です。どんなかたちにせよ、人事が定められた規定通り進んでいるのか、あるいは、その規定のどの段階で学長が止めているのか、教え下さい。……


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