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2009年07月01日

北陸大教職組、労働組合は「病気を知らせる神経」

北陸大教職組
 ∟●組合ニュース、第286号

労働組合は「病気を知らせる神経」

 2009(平21)年3月に労基暑の立ち入り調査があり、法人に支払いが命じられたことは既にご存じのことと思います。北陸大学経営者は、1997年にも職員に違法なサービス残業をさせ、金沢労基署から是正勧告を受けました。『愛媛新聞』は「北陸大、残業の賃金を未払い」(1997.2.28)と題して報道しました。
 2007年4月23日、石川県労働委員会は、薬学部教員3人の科目担当外しに対して、法人が3人の「組合活動を嫌悪し」、「差別しようとの意欲を」もち、「見せしめ的な行為として、組合に対する団結権を侵害」したと認定しました。そして「6年制薬学部担当教員」として取り扱うよう命じました。
 2009年8月10日、金沢地方裁判所は、解雇処分を受けたライヒェルト・田村の2教員に対して、「解雇は、不当労働行為に該当するか否かを論ずるまでもなく、無効である」と決定(仮処分)しました。

 教職員組合は、北陸大学法人に対して、労働基準法違反をやめるよう、何度も訴えてきました(とりわけ『組合ニュース』第279号~285号ご参照)。しかし法人は、組合活動を嫌悪し、不当労働行為を指摘されてきたにもかかわらず、全く耳をかしませんでした。そのため、またも労基署に違法行為を指摘されたわけです。宅急便を始めたことで著名なヤマト運輸の小倉昌男氏は、労働組合の必要性を以下のように述べています。
 
 労組は「企業の病気を知らせる神経」である(『週刊金曜日』08.1.11)。

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