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2009年07月06日

アレゼール日本、第6回シンポジウム「教養教育の危機と新たな人文学」

アレゼール日本
 ∟●シンポジウム案内

アレゼール日本 第6回シンポジウム
教養教育の危機と新たな人文学

 1991年の大学設置基準の大綱化以降、日本の大学における教養(および語学)教育は、大学院重点化にともなう学士課程の再編(英語重視と職業教育ヘのシフト)によって大きく変化しました。しかしその結果として、学位の種類があまりに増え、大学において学ぶべき「ディシプリン」が見失われようとしています。「学士力」の養成、大学院定員の縮小、そしてつい先ごろの職業訓練型の「新大学」と、中教審は次々に大胆な提言を行なっていますが、中世以来の大学の歴史を参照せず、ほとんど場当たり的なそれらは、「教養教育の危機」をさらに深めるもののようにしか思えません。『哲学と大学』(未来社)と『市場化する大学と教養教育の危機』(洛北出版)という、注目すべき二冊の本が西山雄二氏と上垣豊氏の編集によって出版されました。アレゼール日本の会員でもある二人が、教養教育の現状と新たな人文学の可能性について語ります。

日時:2009年7月19日(日)13:00-17:00
場所:早稲田大学(早稲田キャンパス)1号館301教室
http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html

13:00-13:50
第1部 クリストフ・シャルルによるボローニャ・プロセス批判
司会:大前敦巳(上越教育大学)
発表:岡山茂(早稲田大学)
フランスで今年の2月から続いた教職員・学生のデモやストの背景に「ボローニャ・プロセス」と呼ばれるEUの高等教育改革があります。アレゼール・フランスのクリストフ・シャルルによる批判の要点を報告します。

14:00-17:00
第2部 教養教育の危機と新たな人文学
司会:中村征樹(大阪大学)
発表:上垣豊(龍谷大学)、西山雄二(東京大学UTCP)

1991年の大綱化以降、日本の大学における教養(および語学)教育は、大学院重点化と学士課程の再編(英語重視と職業教育ヘのシフト)によって大きく変化しました。しかしその結果として学位の種類があまりに増え、大学において学ぶべき「ディシプリン」が見失われようとしています。「学士力」の養成、大学院定員の縮小、そして職業訓練型の「新大学」と、中教審と文科省は次々に大胆な提言や政策を発表していますが、場当たり的なそれらは「教養教育の危機」をさらに深めるもののようにしか思えません。『哲学と大学』(未来社)と『市場化する大学と教養教育の危機』(洛北出版)という注目すべき本が出版されたのを機会に、それぞれの編者とともに教養教育の現状と新たな人文学の可能性について考えます。

入場無料、事前登録不要

主催:アレゼール日本(高等教育と研究の現在を考える会)

事務局:早稲田大学政治経済学部岡山茂研究室
169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1
ホームページ:http://areserjp.org/
電子メール アドレス:office★areserjp.org


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