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2009年09月28日

大阪芸大不当配転事件、「勝利的和解が成立」 理事会は不当労働行為を認める

■大阪私学教職員組合 発行
「私学おおさか」 第1174号 2009年6月5日発行

大阪芸大不当配転事件
「勝利的和解が成立」
理事会は不当労働行為を認める

 大阪芸大で2003年2月より続いていた組合三役をはじめ執行委員 に対する不当配転事件について、配置転換前の各部署に復帰させ、「(理事会は)不当労働行為と認められたことを深く受けとめ、今後このような行為を繰り返さないことを約束する」などとした勝利的和解が5月8日に成立し、解決しました。
 この事件は組合を嫌忌する理事会が、2003年2月、次年度カリキュラムが決定している段階で、教授会や学科会議にも諮ることなく、組合三役はじめ執行委員への不当配転を強行したことで起こりました。配転先は大阪府南河内郡河南町の大阪芸術大学から兵庫県の伊丹学舎へ、大阪市東住吉区の短大から兵庫県の伊丹学舎へなど遠距離に及ぶうえ、専門外を担当させるなどきわめて不当なものでした。
 組合三役は大阪芸術大学からバラバラに配転されたため、執行委員会や三役会議にも支障をきたしました。また理事会は組合の要求書の受け取りを拒否し、私大教連からの申し入れには「業務妨害」などと抗議するに止まらず、全教職員に対して「(教職員組合は)不遜、横柄、且つ 横暴な体質」「学院発展の障害となってきたのは教職員組合」などとするあからさまな不当労働行為文書を配付していました。
 2007年3月5日には、大阪府労働委員会で「配転はなかったものとして扱え」などとする勝利命令を勝ち取りました。しかし理事会はこの命令を不服として行政命令取消しを大阪地裁に起こしていました。理事会は大阪地裁でも不当労働行為と認められたにもかかわらず大阪高裁に控訴していましたが、5月3日には和解せざるを得なくなり、今回の勝利和解となりました。


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