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2009年09月29日

公正な学長選考を求める裁判を支える会、高知大学学長任命処分取消裁判で問われているのは何か!

新首都圏ネットワーク
 ∟●公正な学長選考を求める裁判を支える会、ニュースレター NO.16

ニュースレター NO.16
2009、9,15
                    
公正な学長選考を求める裁判を支える会

 事務局:高知県高知市曙町2-5-1 高知大学教職員組合内
 (TEL/FAX 088-844-1489)

高知大学学長任命処分取消裁判で問われているのは何か!

 行政訴訟は次回9月18日に弁論準備手続きが行われます(11時半高知地裁)。根小田、高橋両先生の「原告適格」が現時点での最大の争点ですが、「学長任命処分」そのものに関わる実質的攻防が文書でのやりとりという形ですでにはじまっています。

 ここで、裁判の本格的な開始を前にして、本裁判でなにが争われているのか、そして形式上裁判で争われていることの背後でなにがとわれているのかを再確認しようと思います。

 裁判で直接的に問われているのは、「国」による「学長任命処分」の不当性、違法性です。そして、その背景にあるのは2007年の高知大学の学長選考の意向投票に際して、41票差で現学長の対立候補(裁判の原告の高橋正征氏)が勝っていたものが後に1票差とされた不透明な処理があります。

 しかし、2年前の高知大学学長選考問題は、この意向投票の実施管理の疑惑にとどまるものではありません。これは、学長の大学管理運営責任者としての責任及び大学ガバナンスの欠陥を示すものであり、その後の高知大学の内外での停滞、混乱につながっていることを私たちは忘れてはなりません。高知大学は「難破船になりかかっている」との指摘や「裸の王様と茶坊主でいつまでもつか」という厳しい声が聞かれます。私たちは、高知大学の威信と信頼の回復への一歩のためにも、再度この裁判の意味確認しおしすすめて行く必要があります。……


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