2009年10月07日
横浜市平成20年度決算特別委員会、「林新市政の中田悪政からの脱却について」
■平成20年度決算特別委員会 9月30日 決算第一・決算第二特別委員会連合審査会
■副市長辞任相次ぐ「異常事態」/横浜市
野田由美子氏が副市長を辞職して3日後。今度は阿部守一副市長が、国の行政刷新会議へのメンバー入りを打診されていることを明かし、「熟慮している」と辞職を視野に検討しているとした。林文子市長は就任時、4人の副市長に対し「年度内は現行体制でやっていきたい」との意向を伝え了承を得たという。ところが、わずか1カ月で2人の副市長が辞めるかもしれないという「異常事態」(市議)に。市会の追及は、林市長へと向けられる結果となった。「リーダーシップがないと取られるかもしれないが、副市長にもそれぞれの思いがある。辞めていいなんて誰が思うんですか」
阿部副市長の進退を問う2日の決算特別委員会理事会。市議からの質問に、林市長は声を荒らげ反論した。そこには、就任1カ月で市政のすべてを把握しきれないもどかしさや、それでも容赦なく向けられる追及へのいら立ちが見て取れた。
「支障のないようわたしが責任を持ってやっていく」。林市長は、その“責任感”を強調したが、市会からは「2人欠けても支障がないなら、副市長なんて元から要らないと市民に思われる」と逆に指摘されてしまった。
林市長はまた、阿部副市長への打診はこれまでの仕事が評価された「いい話」とも発言。これも、「(野田氏が辞職し)『3人の副市長とやっていく』と昨日の総合審査で言ったばかりだ」と市議の反発を買った。
ある市議は言う。「個人の感想なら『いい話』でいいが、行政の長としてどうか。中田前市長が投げ出し、野田氏が辞職し…という今の横浜市の状況や、公人の発言の重みをまったく理解していない」
別の市議は、「中田氏は『スムーズに後任者に市政を託せる』と辞職時期を説明したが、このありさまだ。林市長も被害者の一人かもしれない」と同情するが、「自ら出馬を決め就任した責任はある」と語った。
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