研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2010年02月23日

北陸大学、文部省からの2度の行政指導

北陸大学教職員組合
 ∟●組合ニュース、第292号

……

文部省の2度の行政指導:「私物化するな」

 この年、文部省は北陸大学理事会に対して、2度も行政指導を行いました。同一年度内に2度も理事会の運営体制が批判されたことは前代未聞でした。
 1度目は、「国に虚偽報告2度、北陸大体育館建設の資金負担など、文部省異例の行政指導」(『読売』97.4.3)「体育館建設で虚偽報告、運営管理体制に問題」(『毎日』97.4.2)と指摘されました。 しかし、この指導に従わず、懲りない理事会は、同じ年の9月に、「文部省から再度指導」(『北國』9.27)、「北陸大に再行政指導、文部省、経理内容公開求める」(『北陸中日』9.30)と報道されました。
 2度の行政指導の内容とは何だったのでしょうか。社会的な悪評に直面した理事会は、3学部のそれぞれに説明に来ざるを得ませんでした。同年10月、中川専務、佐々木学長は、文部省が「理事会等の運営体制の見直しと法人の管理運営の適正化」を求め、 「役員報酬の理事長一任」を改め、「内部監査機能を強化」し、「 学校法人と関連産業の重なり」「土地問題の不明朗 」 等を是正するよう指導したことを報告しました(『組合ニュース』とりわけ64,65,82,90,92,94,98号)。総じて「 公共性を自覚した運営 」(『読売』同上)をせよ、すなわち、 私物化をするなと指摘されたわけです。
 役員報酬額とその実態について経理内容を公表させることは、私たち教職組結成以来の要求項目の一つであり、団交でも給与交渉の際にはほぼ毎回テーマに取り上げてきました。しかし、上述のように役員報酬額を「答えている」という松村理事発言は、虚偽です。……


|