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2010年02月03日

立命館民主主義の「衰退」

立命館の民主主義を考える会
 ∟●ニュース24号

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Ⅰ.立命館民主主義の「衰退」

 とりわけ、「立命館大学はいまどうなっているのか―斉藤敏康経済学部教授に聞く」(『ねっとわーく京都』07年8月号)、井上久男「『株式会社立命館』の挑戦」(『月刊現代』08年6月号)には、私は衝撃を受けました。その後、立命館の民主主義を考える会『ニュース』や教職員組合『ゆにおん』を通じて、私なりに立命館民主主義「衰退」の流れをたどってみました。
 法人トップ=理事長の主導による「総長選挙規程」の「総長選任制度」への改変(04年度)。一時金の一方的なカットと組合への業協(団交)拒否、学園の民主的運営のあり方を、「トップダウン・ガバナンス」へ転換する「ガバナンス文書」(05年度)。
 この民主的手続きを欠いた「文書」の内容を前とした、法人本部の朱雀移転、総合理工学院など事務体制の再編(06年度)。理事長・総長の退任慰労金倍増問題、これに対する組合決議書への「修正」要求と業協の一方的閉鎖(07年度)。
 新設の生命科学部合格者への姑息な特別転籍措置、それによる文科省からのけん責。評議員選挙(職員区)での不正な投票誘導。学友会費の代理徴収の廃止方針を表明(08年度)。
 ここにみる立命館民主主義の「衰退」ぶりは、1960年代から80年代終りまで、27年のあいだ立命に在籍した眼からすると、その後の学園のBKCキャンパスへの展開などの前進をよろこぶ反面、まったく釈然とせず気の重い現実です。なぜこういう状態がおこってきたのか。……


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