2010年04月05日
サイト紹介、京都府立大学停職処分無効請求事件
はじめに -裁判の趣旨について-このブログは、不当な懲戒処分を撤回するための裁判の記録です。
事件の発端は、大学の排水から下水道排出基準を超えたダイオキシンが検出されたことに始まります。
この事件の原因者であるとして私が受けた懲戒処分は、下記の概要を一見すると、実験上の過失を戒めるための処分であるように見えます。しかし、実際には極めて不透明な調査や審査が行われました。
問題のひとつは、情報を制限した状態で経緯をまとめ上げたことです。
本件は科学的な調査が行われたにもかかわらず、調査結果については一部の公表に止め、全容を明らかにしませんでした。
しかも、私が原因者であるとしておきながら、原因を特定できる調査データの提示も行わないまま、結論をまとめました。
情報の開示を請求したのですが、それも拒否されました。まるで、開示すると都合が悪いかのように。もうひとつの問題は、そもそも今回の事件に際して行った調査結果は、原因を究明するために科学的に充分な説明ができているのか、という問題です。
調査報告書に提示されている調査データは状況証拠でしかなく、科学的な証拠としては不充分です。
さらに、重要なデータを開示していないため、都合の悪い結果を隠蔽しているという印象が否めません。
それらのデータを開示した時、全体を含めて原因を説明できるのかという点に疑問が残ります。このため、
1 未開示の調査データを開示させ、全容を明らかにする
2 不当な処分を撤回する
ことを目的として、裁判を始めました。まずは、原告の訴状と被告の答弁書をご覧下さい。
また、経過の概略も合わせてご覧下さい。……