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2010年04月07日

カリキュラム見直し 参照基準大枠固まる 日本学術会議

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201004050162.html

 日本学術会議の検討委員会が、大学のカリキュラムづくりの元になる「参照基準」のまとめ作業を続けている。大学に教育の質を立て直してもらうための「物差し」となる。三つの分科会で1年以上、議論し、大枠がほぼ固まった。早ければ5月から、法学、生物学、物理学など計約30分野の具体的な基準を決めていく。各分科会の報告案の骨格を紹介する。

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 大学進学率が高まる一方で、高校の教育内容は多様化し、ペーパーテストを課さないAO入試や推薦枠は拡大してきた。

 そんな中で、学生の学びと大学の教育の質低下が指摘されている。科学者の代表機関である学術会議は、文部科学省から依頼を受けて08年6月から、学部4年間の教育内容の質をどう向上させるのかを検討し始めた。

 検討委員会(委員長、北原和夫国際基督教大学教授)を設けて、その下につくった「質保証枠組み」「教養・共通教育」「大学教育と職業との接続」の3分科会で議論してきた。各分科会の審議状況は6日の学術会議総会で報告する予定。続いて、当面3年間をめどに約30分野それぞれで、質向上のための議論を始め、カリキュラムづくりのコアともいえる「参照基準」をまとめる。 ……


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