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2010年11月21日

裁判は結審しいよいよ判決へ! 高知大学 公正な学長選考を求める裁判を支える会

■「意見広告の会」ニュース489(2010年11月21日)

ニュースレター NO.24
2010、11、15

公正な学長選考を求める裁判を支える会
 事務局:高知県高知市曙町2-5-1 高知大学教職員組合内
        (TEL/FAX 088-844-1489)
 裁判は結審しいよいよ判決へ! 
 
 前号において報告したように、学長任命処分無効訴訟は8月12日に結審を迎え、判決は12月10日に言い渡されます。
 
 我々は、意向投票の開票(票の確定)以降に起こった一連の違法行為および手続き上の瑕疵は極めて重大であり、高知大学からの「上申」とそれを受けての国による学長任命は無効であると主張しています。したがって、本裁判の目標はもちろん、「学長任命処分の無効確認ないしは取り消し」です。最終意見陳述は以下のように述べています。

 「本件学長候補者選考手続には、手続的、形式的違法性があったことは明らかであり、かつ文部科学大臣も<通知書><監査報告書><学長選考過程における疑問点について>と題する書面等で、その手続きの瑕疵を熟知していたのであるから、相良氏を学長に任命することを拒否する義務があったのであります。本件学長任命処分はその義務に違反する違法なものであり、無効または取り消されるべきものであります。」

 判決は12月10日に予定されています。高知大学で起こった事態について判決がどくらい具体的に踏み込んで判断をするのか、また文部科学省の責任についてどのような見解をしめすのかに注目しましょう。

 裁判は8月12日の結審で一旦終わりましたが、高知大学を「まともな」大学にする闘いはいよいよこれから本格化するといっても過言ではありません。

 今後の日程
   高知大学学長任命無効確認訴
   中間報告集会 日時・場所未定
   (判決前にこれまでの裁判の経緯を報告します)
 判決 
   12月10日(木)13:10~ 
   於 高知地裁 

 疑惑の「現代版赤毛連盟」!?
 10月から始まった「学部長・学系長会議」なるものについては、教授会などで報告があったはずですので、その中身については構成員の皆さんはすでにご存知のことと思います。部局長全員を集めて学部の「強み」「弱み」「弱点」「脅威」を挙げる「SWOT分析」を行い、さらには事務官等の挙げた項目をコピペで貼りこむ作業にどんな意味があるのかという点については強い疑問の声が上がっています。参加者からは「時間の無駄」、「執行部はよほど暇なのだろう」という不満が出され、報告が行われた教授会では失笑が漏れました。
 
 執行部側もこの会議を重視していないことは、11月25日の会議について、時間・場所の連絡すら怠っていた(忘れていた?)ことにも示されています。そして、最近になって「この真の目的はただひとつ、あまり利口でない質屋の親父(ここでは「学部長」と読み替えてください。「あまり利口でない」かどうかは見解を保留します)を、毎日何時間か留守にさせるという以外には考えようがない」(コナン・ドイル「赤毛連盟」、『シャーロック・ホームズの冒険』)のではないかという重大な疑惑が生じてきました。つまり、学部長・学系長に「くだらない時間つぶし」をさせておいて、他方で陰謀が進行しつつあるのではないかという疑惑です。

 「学部長・学系長会議」と同時に若手・中堅教員による将来構想のタスク・フォースも発足しています。ところがそこで議論されていることについては、ほとんど伝わってきません。どうやら参加者に対して「緘口令」が敷かれている模様です。それでも漏れてくる断片的な情報を総合すると、かなり生臭い話がなされているようです。「大学院大学(研究大学)化」「人件費削減に対応した大リストラ」「学部再編」「学部教授会の解体」などの方針が「座長」から提示されているようです。

 もちろん、将来にわたる計画をきちんと議論することは重要ですし、その際大胆な意見が出されることは大いに歓迎すべきことでしょう。しかし、それはオープンで自由な意見交換の場でなされるべきであって、このような「陰謀」でまともな将来計画が策定されると思う者はいないはずです。

 総務担当理事桜井克年、タスクフォース座長曳地康史、および「地まわりのやくざよろしく肩で風を切って歩きまわる茶髪の某本部職員」およびそれらの背後で糸を引いている相良祐輔「学長」にはこの問題についてきちんとした説明を行う責任があります。ぜひとも、公開の場で説明をお願いしたいと思います。


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