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2012年02月22日

東北大総長が研究論文で不正行為か JSTが指摘

テレ朝

東北大総長が研究論文で不正行為か JSTが指摘

 東北大学の井上明久総長の研究論文に不正疑惑が浮上している問題で、研究費を提供したJST=科学技術振興機構は、「研究に不正があったかどうかの調査が必要」とする異例の報告を公表しました。

 JSTは、井上総長の「金属ガラス」という新素材の研究に対し、17億円の研究費を提供してきました。しかし、研究内容に疑問を抱く東北大教授らからの告発を受け、去年から調査を始めました。今回の報告書では、金属ガラスの作り方や特徴を明らかにした成果はあったとする一方、実験データの使い回しや論文に二重投稿があり、「不適切な研究行為」としています。そのうえで、JSTは、この研究が不正行為にあたるかどうか、東北大などによる公平な調査が難しい場合は、第三者による調査が必要だとしています。二重投稿については、東北大が外部に委託した調査でも先月、「不適切で遺憾である」とする判断が出ています。


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