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2012年02月08日

許されない専修大学法人、前代未聞の全員解雇

北海道私立学校教職員組合(道私教組)
 ∟●【専修大学道短大】新聞道私教組記事

【「新聞道私教組」12月号より記事】
許されない専修大学法人、前代未聞の全員解雇

 2010年4月、専修大学北海道短大の学生募集停止が発表された時点における教員数は26名。学校法人「専修大学」は全員を解雇する方針です。形式は「合意解約」や希望退職を装うものの、いずれにせよ言うとおりにしなければ解雇であると意思を表明しました。
 定年退職予定者と退職意思表明者(高齢の教員)は4名だけです。それ以外の22名の教員は2012年3月に職=生活のあてもなく路頭へ放り出されることになりました。この時になって教員組合は過半数を大きく超えました。将来への不安と法人の処置に対する怒りのあらわれでしょう。
 教員組合は専修大学および石巻専修大学への配置転換を要求し、雇用を継続するよう求めて団体交渉に入りました。だが、法人は私たちの切実な要求である教員職の保障を拒否し、代わりに専修大学の退職教員の補充人事を短大教員にのみ先行募集するというものでした。それは短大教員の採用を優先的に取り扱うものでなく、公募と同じ審査を先に実施するだけの話でした。しかも、短大教員が応募できない不適合科目も多く、実際に採用されたのは3名だけ。
 教員組合は専修大学の教員枠を拡大し、短大教員を吸収するよう働きかけてきました。
 法人のこうした対応のため他大学で職を求めざるを得ないと考えることは当然の成り行きです。そうした努力の結果、3名の教員が自力で他大学に職を得ました。
 今も「就活」を続けている多くの教員がいます。
 最近の動きとしては、東京の専修大学教員有志による尽力の甲斐もあって3名の教員を道短大向けで募集。2名が専修大学に採用されることになりました。しかしまだ14名の教員が行く先も決まらないまま年を越こそうとしています。そのうち9名が教員組合の組合員です。小さな子供を何人も抱えた教員、一人だけの収入で生活をしている教員がほとんどなのです。
 12月には、裁判所に地位確認の仮処分申請を行います。本格的な法廷闘争に入らざるを得ません。
 私大法人における前代未聞の整理解雇、その乱脈を許すことは出来ません。北海道の皆様の引続くご支援を心からお願いします。
(山本 記)2011年12月

【関連ニュース】専修大道短大教員組合 http://island.geocities.jp/hokutan_union/index.html


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