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2012年03月08日

専修道短大不当解雇事件、閉校を1年延期

■北海道新聞空知版(2012/03/06)

 下記に報道されている通り、1年間の短大存置が決定された。しかし、理事会はいまだに教員の解雇方針を曲げていないとのこと。3月23日(火)の団体交渉が正念場。

専修道短大、閉校延期 情報不足 地元に不満 美唄市「事情聴きたい」 校舎活用策なお不透明

 【美唄】今月末で閉校の予定だった専修大学北海道短期大学(寺本千名夫学長)を運営する学校法人専修大学(東京、日高義博理事長)が5日、閉校を1年延期する方針を明らかにした。地元の関係者は安堵(あんど)する一方、大学側から情報提供が少なく、直前になっての延期方針に不満の声も漏れた。(藤本陽介、石井努)
 短大の卒業式が5日に行われ、式典後、日高理事長が報道陣の取材に閉校延期の意向を示した。地元への情報提供が遅れたのでは、との指摘に日高理事長は「募集停止時にも決まったことはかなり丁寧に伝えている」と述べ、地元との意思疎通に問題がないとの認識を示した。別に取材に応じた寺本学長は「留年の判定会議が2月でこの時期になった」と弁明した。
 一方、美唄市はJR美唄駅から短大を結ぶバスを今月末で廃止するなど閉校を念頭に置いたまちづくりに取り組んできた。市幹部は「とりあえずほっとしたが、大学から詳しい事情を聴きたい」と話す。
 学校法人幹部が2月下旬、市側に留年生が4人いることを伝えたが、今後の対応については言及しなかったという。このため、同市には「情報がいつも小出し」と不満もくすぶる。校舎は4月以降も使うことになるが、懸案の校舎活用方法をめぐる話し合いが進展するかは不透明だ。
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 卒業式は同校体育館で行われた。卒業生は、みどりの総合科学科46人と商経社会総合学科89人の計135人。寺本学長は式辞で閉校問題に触れ「責任者として深くおわびします。教育以前の問題で、実に苦しい2年間だった」と語った。
 卒業生を代表し、青木京介さんが「仲間との絆と専修短大の卒業生であることを誇りに目標に向けてまい進します」とお礼の言葉を述べた。

専修道短大の閉校1年延期

北海道新聞全道版(2012/03/06)

 【美唄】学校法人専修大学(東京、日高義博理事長)は5日、3月末に予定していた専修大学北海道短期大学(美唄市)の閉校を1年延期する意向を明らかにした。
 日高理事長が同日、美唄市内で開かれた専修道短大の卒業式に出席後、記者団に対し、単位不足のため留年する学生が4人いることを明らかにした上で「学生の卒業まで教育しなければならない」と語った。
 短大によると、4人の留年生の中には、4月以降の通学を希望している学生もいるという。最終的な意向確認を行った上で、7日に開かれる法人の理事会で閉校延期を決める。

最後の卒業式、135人に学位記 美唄の専修大北海道短大

朝日新聞北海道版(2012年3月6日)

 経営悪化で2011年度から学生の募集を停止している美唄市の専修大北海道短大で5日、留年する学生を除いた事実上最後の卒業式が行われ、みどりの総合科学科46人と商経社会総合学科89人に寺本千名夫学長から学位記が授与された。
 中国黒竜江農業職業技術学院からの留学生19人も含まれ、同短大の卒業生は計1万2064人になった。留年する学生が4人出る見通しのため、閉校は早くても来年春の全員の卒業後になる。
 同短大は、1968年に専修大美唄農工短大として中堅の農業技術者を養成する目的で創立され、73年に現校名になった。少子化の進行や4年制大学志向の高まりなどで、99年度から定員割れが続いていた。中国人留学生を毎年10~20人受け入れて来たが、定員割れを改善できず、08年度末には累積赤字が33億円に達した。


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