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2012年04月27日

宮崎大元教授がセクハラ 相談の学生に性的関係強要 本人は否定

■朝日新聞(2012年04月27日)

 宮崎大(菅沼龍夫学長、宮崎市)は26日、在職中に学生にセクハラ行為をしたとして、50代の男性元教授の退職手当を不支給にする決定をしたと発表した。決定は同日付。元教授は「一身上の都合」を理由に3月31日付で退職している。
 発表によると、元教授は「学内ハラスメント相談員」を務めていた10年8~9月ごろ、別のセクハラ行為や進路の相談に訪れた女子学生を複数回にわたってドライブに連れ出し、性的関係を強要したという。
 今年2月下旬、学生からの申し出を受け、大学が調べていた。元教授は行為の一切を否定しているが、車内の様子などを学生が証言したため、事実と認定したという。
 一連の行為は懲戒解雇に相当するが、元教授は2月上旬に辞職願を出し、3月31日付で退職しているため処分できず、退職手当を不支給としたという。相談員の立場にありながら性的関係を強要したとして、「特に悪質」と同大は説明する。
 別のセクハラ行為については調査の結果、相談内容に該当する行為はあったが、「学生が申し立てないとしたため、処分はしない」という。
 県内では宮崎公立大で1月、4件目となるセクハラ行為による処分があり、同大が今月、宮崎市に是正措置報告書を出している。

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