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2012年06月09日

雇い止め、九女短大の元女性講師、契約解除無効と地位保全を申し立て

■毎日新聞(2012年06月09日地方版)

 九州女子短大(八幡西区)に雇い止めされたとして、短大の元女性講師(36)=福岡市東区=が8日、運営先の学校法人福原学園(同区)を相手に、地位保全と給与支払いを求める仮処分を地裁小倉支部に申し立てた。

 申立書によると、女性は昨年4月から1年間の契約で子ども健康学科の講師に就任。短大側の要請で、我が子を夜間保育が可能な保育園に転園させるなどした。だが今年3月、「子育てで残業に対応できない」などの理由で3月末での契約終了を通知されたといい、職場復帰と4月以降の賃金の支払いを求めている。

 記者会見した女性の弁護団は「契約は1年間だが、同短大では3年間継続して雇用する慣例があった」と主張。福原学園の担当者は取材に対し「女性は契約期間の満了により退職したと認識している」と話した。


子供いて残業できない…大学の契約打ち切り 女性元講師が仮処分申し立て

■産経新聞(2012.6.8)

 北九州市で大学や短大などを運営する学校法人福原学園が雇用契約の更新を不当に打ち切ったとして、元講師の女性(36)=福岡市東区=が8日、地位回復と契約を打ち切った今年4月以降の賃金を学園に求める仮処分を、福岡地裁小倉支部に申し立てた。

 代理人の弁護士によると、女性は昨年4月から、学園が運営する九州女子短期大学=北九州市八幡西区=で講師として勤務していたが、2歳の子供がいて残業に対応できないことなどを理由に今年3月、契約終了を通告された。

 大学が学生に配布した4月からの時間割には女性の名前が掲載されていたという。申し立て後に北九州市内で記者会見した女性は「午後8時まで利用できる保育園を探し、残業する環境は整えていた。納得できない」と訴えた。

 学園は「内容を把握していないのでコメントできない」としている。

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