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2013年03月30日

准教授に昇任できず…雇い止め不当 女性助教が京産大提訴

■産経(2013/03/29)1

 准教授への昇任の審査基準を満たしながら、助教としての契約が終了したとして雇用を打ち切られるのは不当として、京都産業大文化学部の女性助教(40)が28日、同大を相手取り、地位確認などを求めて京都地裁に提訴した。

 訴状によると、女性は平成20年に任期5年の同大の助教として採用された。同大は今年3月末の任期満了に伴い、女性に対し雇用契約を終了すると通知。

 女性側によると、学部内の規定に基づいた准教授への昇任基準を満たしているが、同大側は「(基準となる)論文の内容が昇任にふさわしくない」などとしているという。

 この日、京都市内で会見した女性は「恣(し)意(い)的(てき)な判断で昇任が認められない先例ができ、助教の雇用が不安定になる」と話した。

 同大学長室は「訴状が送達されておらず、詳細はコメントできない」としている。


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