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2013年04月07日

千歳科学技術大学不当解雇事件、元准教授が札幌地裁に提訴

■北海道新聞(2012年4月6日)

「学長批判で解雇」千歳科技大を提訴
 元准教授の男性

 学長を批判したら解雇されたとして、千歳科学技術大の元准教授の男性(47)が同大を相手取り、解雇無効と慰謝料300万円などを求める訴訟を5日、札幌地裁に起こした。
 訴状によると、男性は昨年9月に採用され、学力不足による退学者対策を学長に要請された。男性は対策を提案したが学長が消極的だったため「もっと責任感を持ってください」など批判的な内容のメールを学長に送信。今年2月、「教育者・組織人として適格性に欠ける」などとして解雇されたという。
 男性は「大学は自由な議論が保障されている場。解雇は教授会の決議もなく理事会の専権で行われており、無効だ」と訴えている。
 同大は提訴を受け「採用時に分からなかった事実が試用期間中に判明したため就業規則に基づき解雇した。正当な行為と考えている」とコメントした。

学長に「感情的」メールで解雇…元准教授が提訴

 千歳科学技術大(北海道千歳市)を解雇された元准教授の男性(47)が5日、解雇は無効として、地位確認や慰謝料などの支払いを求め、札幌地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は2012年9月に同大に採用されたが、川瀬正明学長らに中傷を含んだメールを送ったなどとして、今年2月に「教育者及び組織人としての適格性に欠ける」との理由で解雇された。

 男性は取材に対し、川瀬学長に退学・休学者対策について「もっと責任感をもってください」などと感情的な表現を使ったメールを送ったことは認めた上で、「中傷の意図はなかった。解雇にあたり、学則で必要とされる教授会の審議を経ておらず手続きも不当だ」と主張している。一方、同大は「解雇は正当な行為と考えている」として、裁判で争う意向を示した。

(2013年4月6日 読売新聞)

北海道司法記者クラブ
2013年4月3日

加盟社の皆様

北海道私立大学教職員組合連合(道私大教連)
・弁護団

千歳科学技術大における不当解雇事件提訴について会見します

 各社記者の皆様におかれましては時節柄ご多用のところと存じます。
 さて、私たちは道内の私立大学教職員で組織する労働組合です。
 近年、道内大学関係で権利事件が頻発しており私たちとしても対応に追われる状況にありますが、その多くが極めて違法性の高い不当解雇事件として司法の場へ持ち込まれるに至っています。
 このたびは新規事件として、千歳市の全額出資によって1998年に設立された私立大学である「千歳科学技術大学」(小谷津孝明理事長・川瀬正明学長)で発生した准教授の不当解雇問題に関し、札幌地裁民事部へ解雇撤回・地位確認の本訴訟を提起することとなりました。
 提訴当日、下記の要領にて会見の席を設け説明させていただきますのでご対応くださいますよう何卒よろしくお願いいたします。

 記

◆日 時    4月5日(金)16:00に庁舎1階で集まり、提訴(訴状提出)。
               16:15より記者室にて会見します。
◆会見場所   司法記者クラブ室を訪問します。

 【原 告】  A准教授(当組合の組合員です。会見の席上、紹介します。)
        2月末日付で法人側に不当解雇されています。
 【被 告】  千歳科学技術大学理事長
 【会見出席者】 原告本人・弁護団・道私大教連書記長(小松)
         なお、弁護団は北海道合同法律事務所:佐藤博文・池田賢太の両弁護士です。

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