2013年04月25日
国立大教員、年俸制導入へ…外国人研究者確保で
下村文部科学相は23日、政府の産業競争力会議で、国立大学改革の一環として教員給与に年俸制を導入し、優秀な外国人研究者の採用を促す方針を表明した。6月にまとめる成長戦略に盛り込む予定だ。
国立大は2004年の独立法人化以降、給与体系を自由に決められるようになったが、年俸制の導入は進んでいない。
文科省は、海外で活躍する優秀な外国人研究者らを日本の大学に迎えるためには、高い給与などで優遇することが重要と判断。国立大に退職金にとらわれない年俸制を採用させ、年度途中の9月からでも働けるようにする。人事給与制度改革を進める大学には、必要な財政支援を行う方針だ。
同省は今後、国内の大学が海外大の優れた人材を研究室単位で招くなどして、10校が世界大学ランキングの100位までに入るよう推進していく考えだ。