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2013年05月21日

「自由に物言えぬ」と危機感 大学の労働トラブルめぐり集会、約170人の参加で成功!

■朝日新聞道内版(2013年5月19日)

「自由に物言えぬ」と危機感 大学の労働トラブルめぐり集会

 「どうなってる?!道内の大学緊急!大学シンポジウムin北海道」と題した集会が18日、札幌市北区の北海道大学で開かれた。道内の大学で教職員の身分や大学運営などを巡るトラブルが相次いでいることを受けたもので、約170人が参加した。
 事例報告では、希望退職に応じなかった教員8人が解雇された専修大学北海道短大(美唄市、今春閉校)、教員側の意向や手続きを無視して様々な規程の改定が進んでいるという天使大(札幌市東区)などのケースを当事者が報告。「気に入らない人間の意志的解雇につながりかねず、自由に物が言えなくなる」などと危機感を訴えた。
 続くパネルディスカッションでは、問題噴出の背景について、北大の光本滋・准教授(教育学)が。「経済政策に従属する形で進められた大学改革が大きなひずみをもたらした結果」と分析。また、中島哲弁護士が「企業の株主総会や地方公共団体の監査請求などに当たる外部からのチェック機能が、大学では法的に整備されていない」などと指摘した。
 集会は最後に「『大学の自治』が労働問題という形で侵されている。様々な人々と連帯し、自由の実現につなげていきたい」とするアピールを採択した。(芳垣文子)


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