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2013年05月06日

専修大道短大、処分「身に覚えない理由」 前学長の不当解雇事件

■北海道新聞(2013年5月6日)

処分「身に覚えない理由」
専修道短大 前学長・寺本さん

 「身に覚えのない理由で退職金を半分にされた上、解雇された。処分撤回を求め、今月中にも提訴したい」
 専修大学北海道短期大学(以下短大)を運営する学校法人専修大学(東京、以下専大)から3月22日付で諭旨免職処分を受けた、短大前学長の寺本千名夫さんは語気を強める。
 学長経験者が解雇処分をめぐり大学と裁判で争うのは全国でも珍しいという。専大は3月末に短大を閉校し、6月に閉校式を行う予定。
 寺本さんによると、専大は学生減を理由に2010年4月、短大生の募集停止を決め、寺本学長(当時)の学長印を押した報告書を文部科学省に提出した。

 寺本さんは11年2月、「学長印を押していない。報告書は専大が偽造した」との文書を文科省に送付。この行為について、専大は「違法性・反社会性が強く、懲罰事由に該当する」と諭旨免職処分にした。

 寺本さんは「権限を強化された理事会が、短大の教授会の意向を聞かずに閉校を強引に決め、自分を含め批判的な教員を処分した」と批判する。迷惑をかけた学生や保護者、地域への責任も感じており、「専大が何をしたか、裁判で明らかにしたい」と話す。
 寺本さんとは別に、短大の40~60代の教員8人も解雇された。8人は「配置転換や再就職あっせんがない状況での解雇はおかしい」として、解雇無効などを求めて札幌地裁に提訴している。
 専修大は「係争に関わることについてはコメン卜できない」(広報課)としている。


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