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2013年05月25日

補助金不正疑惑「助手が授業代行」、常葉学園調査

■中日新聞(2013年5月25日)

補助金不正疑惑「助手が授業代行」 常葉学園調査

◆元教授が認める
 常葉大短期大学部(静岡市葵区)が国の補助金を不正受給したとして同学部の男性准教授が内部告発した問題で、授業をしていなかった疑いのある元教授が常葉学園本部の調査委員会で、助手に授業を担当させていたと認める証言をした。委員会関係者への取材で分かった。助手も同様の発言をした。常葉大は調査委の報告を受け、事実関係や再発防止策を近く公表する。
 告発によると、同学部は常葉学園短大だった二〇〇二~〇四年、週七回のコンピューター関連の授業をしたのは助手だったのに、元教授が行っていたと偽って文部科学省に申請し、三年間で少なくとも三百六十万円の補助金を受け取ったとされる。学校教育法の規定では、助手は単独では授業をできない。
 関係者によると、助手は調査委で、元教授は初回の授業をしただけで、以降は自らが担当したと説明した。元教授は授業していないことを認め、助手から報告を受けていたので問題ないとの認識を示したという。
 告発を受けて、学園本部はことし二月、弁護士や会社経営者ら五人で委員会を設けて調査。調査委は今月十七日に事実関係をまとめた報告書を理事長に提出した。
 大学は国への補助金返還や関係者の処分を含めて対応を検討している。元教授は昨年退職し、処分対象外とみられる。学園の担当者は「間違って受給した分があれば返還する」と話している。


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