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2013年07月24日

「なくそう、貧困と格差!最低賃金の大幅引き上げを求めるアピール」に賛同していただけませんか

2013年7月

「なくそう、貧困と格差!
最低賃金の大幅引き上げを求めるアピール」に
賛同していただけませんか

拝啓
 このたびは突然のお願いごとで恐縮ですが、法定最低賃金の引き上げを求める有識者アピールへのご賛同を、呼びかけさせていただきます。
 この間に進んだ円安と株価の上昇は、輸出産業の一部企業や投機筋には利益をもたらす一方、内需型産業や中小零細企業、国民の暮らしには重い負担となっています。
 賃金はいっこうに改善されないのに、政府は物価上昇政策を打ち出し、消費税増税も実施しようとしています。このままでは、貧困と格差はさらに拡大し、日本経済はデフレ不況からインフレ下の不況へと転落しかねません。
 課題は多々ありますが、特に是正が急がれるのは、フルタイムで就労しても、貧困から逃れられない劣悪な労働条件が広がっている問題です。その主な原因のひとつに、低額すぎる法定最低賃金の問題があります。最高額の東京でも時間額850円、最低の島根と高知は652円で、いまだに600円台の地方が29県もあります。
 安倍政権は参院選を前に、今期の最低賃金については引き上げが必要とのメッセージを出しています。しかし、その一方で、2010年に政府が財界と労働団体代表に呼びかけて合意に至った「雇用戦略対話合意」(できる限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、2020年までに全国平均1000円を目指す)については、使用者側の意向をふまえて捨て去ろうとしています。
 ついては、この夏、法定最低賃金の金額改定の審議が行われるタイミングに合わせ、最低賃金を積極的に引き上げ、できるだけ早く、一定の生計費を保障しうるレベルにする必要があることを、広くアピールしたいと考えます。
 そこで、先生のお力添えもいただきながら、各界・各方面に、最低賃金の引き上げへの賛同を呼びかけたいと考える次第です。
 なにとぞ、よろしくお願いいたします。

<最低賃金大幅引き上げアピール 呼びかけ人>
雨宮 処凛 (作家・活動家)        井上 英夫 (金沢大学名誉教授)
宇都宮 健児(反貧困ネットワーク代表)    小越 洋之助(國學院大学名誉教授)
竹信 三恵子(ジャーナリスト・和光大学教授) 浜岡 政好 (佛教大学名誉教授)
藤田 実 (桜美林大学教授)        牧野 富夫 (日本大学名誉教授)

※最低賃金大幅引き上げアピール運動事務局 伊藤
〒113-8462 東京都文京区湯島2-4-4全労連会館4F 電話5842-5611

「なくそう、貧困と格差 
最低賃金の大幅引き上げを求めるアピール」運動について

1.賛同の呼びかけ
別紙の「アピール」文書に賛同していただける方々を募っています。
最低賃金の金額改定審議が、中央および地方の審議会で行われる8月末か9月初旬まで実施します。他の先生にもお声かけいただき、広げていただければ幸いです。

2.公表・記者発表
  呼びかけ人・賛同人の一覧をまとめ、呼びかけ人の方々には、できるだけご出席いただいて、目安答申の直前と見込まれる7月末か8月第一週に、厚生労働省記者クラブで会見を行う予定です。最低賃金の大幅引き上げにかかわる考えや、最低賃金と整合性をはかることとされている生活保護の改悪問題について、お考えをご披露いただきたく、お願いいたします。
なお、中央最低賃金審議会の目安答申の日程はまだ固まっていない模様ですが、7月末から8月上旬となりそうです。それを受けた地方の審議会の結論は8月末から9月初旬までかかる見通しですので、その間も、賛同を増やし、アピールによって最低賃金審議会を激励したいと考えています。

3.財政について
呼びかけ人・賛同人の方々に、費用のご負担をお願いすることはいたしません。記者会見等の際の交通費は、「アピール運動」の負担とさせていただきます。

4.事務局について
最低賃金大幅引き上げアピール運動 事務局 伊藤圭一
〒113-8462  東京都文京区湯島2-4-4全労連会館4F
Tel 03-5842-5611, Fax 03-5842-5620,
E-メール minwageup@yahoo.co.jp

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