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2013年07月29日

常葉学園、不正受給を認める 今月中文科省に正式報告へ

■東京新聞(2013年7月29日)

 常葉大短期大学部(静岡市葵区)が国の補助金を不正受給したとして同学部の男性准教授が内部告発した問題で、大学を運営する常葉学園本部が文部科学省に不正受給を認めたことが、文科省などへの取材で分かった。学園本部は七月中にも、事実関係や再発防止策を公表する。
 告発によると、同学部は常葉学園短大だった二〇〇二~〇四年、週七回のコンピュータ一関連の授業をしたのは助手だったのに元教授が行っていたと偽って文科省に申請。三年間で少なくとも三百六十万円の補助金を受け取ったとされる。学園本部は今年二月に外部識者らで構成する調査委員会を設け、五月十七日に事実関係をまとめた報告書を理事長に提出した。
 文科省や大学関係者によると、報告書の提出後、学園本部の担当者が同省を訪れ「教授は授業をやっていなかった。補助金の不正受給があった」と認めた。ただ正式な文書での報告はしていないため、学園本部は今月中告するとみられる。
 助手は二月の調査委で、元教授は初回の授業に顔を出しただけで自らが授業を担当したと説明。元教授も授業をしていないことを認めたが、助手から報告を受けていたので問題とないとの認識を示していた。
 学園本部の担当者は本紙に「記者会見で事実関係をすべてお話しする」と話している。

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