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2013年08月02日

常葉学園、懲戒処分規定制定 「労基法違反」准教授らが告発へ

■静岡新聞(2013年8月02日)

 学校法人常葉学園が教職員の意見を十分に聞かず懲戒処分の運用規定を設けたとして、常葉大短期大学部(静岡市葵区)の准教授と市民団体「大学オンブズマン」(京郡市)が2日、県庁で記者会し、同法人の木宮健二理事長らを労働基準法違反の疑いで静岡労働基準監督署に同日付で告発することを明らかにした。

 会見したのは同学部日本語日本文学科の巻口勇一郎准教授(40)。今年4月、常葉学園短期大だった2002~04年度に当時50代の男性教授=定年退職=が授業を助手に任せていたにもかかわらず、大学は教授が授業を担当していたと文部科学省に申請し、補助金を不正に受けていたと内部告発した。

 巻口准教授らは、規定の制定が「自分への処分を意図して設けられた疑いが強い」とし、規定施行の3日前に会見を開いた。

 巻口准教授らは、規定の制定が就業規則などの作成にあたって「労働者の過半数を代表する者の意見を聴かなければならない」とする労働基準法に違反していると主張している。


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