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2013年08月04日

常葉学園を准教授が告発へ

中日新聞(2013年8月3日)

常葉学園を准教授が告発へ

◆「懲戒新規程手続き違法」

 教職員の同意を得ずに懲戒処分規程などを制定したのは労働基準法に違反するとして、常葉大短期大学部(静岡市葵区)の男性准教授(40)が近く、大学を運営する常葉学園(同)を静岡労働基準監督署に告発する。准教授と市民団体が二日、県庁で記者会見を開き明らかにした。
 准教授や市民団体「大学オンブズマン」(京都市)によると、学園は新たな懲戒処分の運用規程や労使協定を制定する際、過半数の教職員から信任される代表者を選出して意見を聞かなければならなかったのに、一部の教職員のみの信任で手続きを行ったとされる。
 新規程は七月三日に制定され、処分の際には理事長の下に懲戒委員会を設置し、委員は理事長が任命するとした。施行は今月三日。
 准教授は今年四月、同学部が常葉学園短大だった二〇〇二~〇四年に、国の補助金を不正受給した疑いがあるとして内部告発した。会見で准教授は「理事長主導で委員の人選が行われるため、告発した自分に不利益な処分がなされる可能性がある」と話した。


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