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2013年08月08日

今春卒業の学生 2割が安定した職に就けず

NHK

 この春、大学を卒業した人の就職率は2年連続で改善しましたが、文部科学省がすべての大学生の進路を詳しく調べた結果、5人に1人は安定した職に就いていないことが分かりました。文部科学省は大学とハローワークの連携を進め就職支援を強化したいとしています。

 文部科学省は、毎年、5月1日現在で、すべての大学生の卒業後の進路を調べています。それによりますと、この春、4年制大学を卒業した55万8853人のうち、正社員や自営業など雇用期間に制限のない職に就いた人は35万3173人で全体の63.2%でした。
 一方で、契約社員や派遣社員などが4.1%に当たる2万2786人、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人が3%に当たる1万6850人、そして進学も就職もしていない人は7万5928人と13.6%を占めています。
 文部科学省などは、毎年、大学生数千人を抽出して就職状況を調べていて、ことしの春に卒業した人の就職率は93.9%と、去年をわずかに上回って2年連続で改善しましたが、詳しく調べると5人に1人は安定した職に就いていないことが分かりました。
 文部科学省学生・留学生課の辻直人課長補佐は「正規雇用を希望しながら望まない形で社会に出ていかざるをえない学生がいる。職業教育を充実させるほか、大学とハローワークの連携を進め就職支援を強化していきたい」と話しています。


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