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2013年11月09日

2元教授、佐賀大を提訴 「退職金引き下げは違法」

毎日新聞(2013年11月08日地方版)

 国からの要請により、大学職員の退職金を引き下げたのは労働契約法などに違反するとして、元佐賀大教授2人が7日、大学を相手取り、退職金の引き下げ額分計約364万円の支払いを求め、佐賀地裁に提訴した。

 訴状などによると、国立大学法人・佐賀大は、国から国家公務員退職手当改正法(昨年11月成立)に基づく退職金引き下げの要請を受け、昨年12月末に職業規則を改正し、引き下げを決定。しかし、同法人職員には労働契約法が適用され、就業規則を不利益変更して労働条件を一方的に引き下げることは認められないとされる。

 原告の一人の豊島耕一・佐賀大名誉教授は「引き下げは適切な手続きを踏むことなく行われ、全く理不尽なもの」と訴えた。

 佐賀大は「事実を確認していないのでコメントできない」としている。【生野貴紀】

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