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2014年02月18日

大阪府立大学問題を考える会、要請署名「大阪府立大学と大阪市立大学の拙速な統合はやめてください」

大阪府立大学問題を考える会
 ∟●要請署名「大阪府立大学と大阪市立大学の拙速な統合はやめてください」

要請署名「大阪府立大学と大阪市立大学の拙速な統合はやめてください」に、ご協力ください 

大阪では昨年の堺市長選挙、岸和田市長選挙で維新候補があいついで落選し、府議会では維新議員4人が造反して過半数を割りました。1月31日には大阪市を廃止し特別区に分割する「大阪都」構想の区割り案が大阪法定協議会で「維新の会」以外の全会派の反対で否決され、「大阪都」構想は府民・市民の批判の高まりで当初の計画は頓挫しています。橋下市長が辞職し、市長選挙がおこなわれることになりましたが、みずからの政治のゆきずまりの果てに、市政を投げ出し、再び市長選挙に出て、多額の血税浪費を行うなど、何の大義も道理もありません。

このように「大阪都」構想はその見通しがたたないのに、橋下市長は府立大学と市立大学の統合はやめようとしていません。大阪府と大阪市に公立大学があるのは「二重行政」といいますが、府立大学と市立大学の予算の合計額240億円の約8割は国からの交付金でまかなわれています。大阪府と大阪市の実出費は約42億円です。東京都は交付税不交付の「富裕自治体」ですから、都立の首都大学東京の予算を東京都が全額負担しているのとは違います。

また、100万人以上の大都市のある11都道府県の国公立大学数は、東京都13、北海道12、愛知県7、福岡県7、京都府6、兵庫県と広島県5、神奈川県と大阪府4、宮城県3、埼玉県2で大阪府は下から3番目です。比較的安い学費で学ぶことができる大阪の高等教育機関はいまでも他に比べて少ないのに、これ以上削減することは、府民、市民、国民、なによりも受験生の願いに反し、大阪の発展にとって逆行するものではないでしょうか。

今回の大学統合案は、大学関係者から持ち出されたものではありません。大阪府と大阪市が共同で設置した「大阪府市新大学構想会議」(会長:矢田俊文・北九州市立大学前学長)によって出されたものです。橋下市長は「学長を選ぶのは市長」と、大学の自治を認めようとしていません。ものも言えないような寒々とした大学で、はたして学問・研究がのびのびできるでしょうか。意欲のある研究者や学生が集まるでしょうか。「学問の自由は、これを保障する」(憲法第23条)立場にたった自主的な大学改革こそ求められています。

昨年、大阪市議会は市立大学生が提出した「拙速な統合はやめてください」の陳情を維新の会だけ反対し採択しました。また、橋下市が提出した、統合にむけた「大学関連議案」を昨年12月に、維新の会以外の会派が反対し否決しました。大阪府は、大阪市議会での議案否決をうけ、12月府議会にも、この2月府議会にも統合に向けた「大学関連議案」は提出していません。

私たち卒業生でつくる「大阪府立大学問題を考える会」は、同じく卒業生でつくる「大阪市立大学の統合問題を考える会」とともに、大阪府知事と大阪市長に両大学の拙速な統合をやめることを求める署名を提出することにしました。

つきましては、みなさんのご協力をお願いします。

○大阪府知事と大阪市長あての署名を広げて下さい。

○この活動をささえる募金にご協力下さい。

    2014年2月10日 大阪府立大学問題を考える会
    代表 野崎 清(女子大卒)
                代表 中井英二(府立大卒)

・署名用紙はご面倒ですが下のリンク先から印刷して使用して下さい。
書名用紙はpdf形式で作成しています。知事宛と市長宛の2枚の用紙を印刷し、1人の方にそれぞれ署名をお願いします。
集めていただきました署名は、お近くの世話人にお渡しいただくか、このホームページの「登録」欄から名前・連絡先(Eメールアドレスまたは住所)をご登録いただき、「ご意見、メッセージ」欄に「署名用紙送付先依頼」等と入力いただき連絡先を問い合わせてください。

・募金にご協力いただける方は「会則と募金のお願い」欄から同様の方法でお願いします。

大変ご面倒をおかけしますが、個人の住所・氏名等のインターネット上での公開は避けていますので、ご理解をお願いします。


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