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2014年02月25日

京都大学職員組合、総長選挙廃止問題と安部内閣大学改革①

京都大学職員組合
 ∟●職員組合ニュース(2014年2月か21日)

総長選挙廃止問題と安部内閣大学改革①

〇総長選挙制度改悪の狙いを頓挫させている
学内外の世

 昨年12月、京大総長選考会議(学外委員6人、学内委員 6 人。計 12 人。)が、総長選挙廃止と総長再任に繋がる総長選考方法・任期について検討していることが判明しました。京大職組は大学の自治を守る立場から、民主的な総長選挙の存続を求める運動に取り組みました。12 月 11 日から平日の毎日、朝・昼の宣伝行動を行い、同時に民主的な総長選挙の存続を求める賛同ネット署名をよびかけ、12 月24 日には 200 人規模の緊急集会を開催。ネット署名は 4 日間で 1065 筆が集まり、12 月25 日に組合が総長選考会議宛に提出。世論を反映して総長選考会議は 12 月には総長選挙制度を改悪することを思いとどまりました。秘密裏に進められていた総長選考会議の議論についても、①2010 年から公開されていなかった議事録の公開(12 月 27 日)や、②総長選考会議での議論を、学内委員選出母体である 教育研究評議会に説明し意見を聴取することとする(1 月)などの措置がとられ、一部公開が実現するに至っています。

〇なお続く総長選考会議の総長選挙制度検討
 しかし、総長選考会議は今も、「総長の任期、再任の可否」や「候補者に関する学内構成員の意向を確認する方法」について検討を進めています(総長選考会議議事録)。総長任期を延長して投票を廃止するなどは現総長の独裁に繋がるとして、学内はもちろん、卒業生をはじめとして学外からも強い批判がわき起こっているものです。

〇背景は安倍内閣による産業界のための大学改革
 なぜ、総長選考会議はこれだけの強い批判があるにもかかわらず、検討を続けているのでしょうか。背景は、安倍内閣のもとで 2013年 1 月に発足した産業競争力会議が日本の「産業競争力を強化することが重要」としてそのために大学での教育研究と人材養成を強く要請していることにあり、体制として学長のリーダーシップ強化を求めていることにあります。次号に続く…


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