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2014年02月27日

常葉学園、国の補助金を過大受給 授業担当偽り480万円

毎日新聞(2014年2月27日)

 学校法人常葉学園(静岡市葵区)は26日、運営していた常葉学園短大が2001年度から4年間、補助金を少なくとも480万円過大受給していたと発表した。一部の授業で実際は助手が担当していたのに、教授と偽って申請していた。

 同学園によると、01~04年度の各年度の補助金受給申請で、情報処理科目の授業を助手が担当していたのに、教授が担当教員としていた。補助金算定基準では、同科目の週14時間中、6時間は教授本人の授業が必要だった。

 教授は情報処理が専門で01年度から担当教員。05年度以降は別部署に異動、12年3月に定年退職したという。

 12年に短大の教員から「不正受給が行われている」と内部告発があり、外部識者からなる調査委員会が発足していた。

 26日に記者会見を開いた木宮岳志・同学園常務理事は「教授は他の事務との兼務で多忙となり、助手に任せられると思ったようだ。不適切な受給で大変申し訳ない。申請時のチェック体制を見直し、再発防止に努める」と謝罪した。文部科学省は、学園の調査報告書に基づいて再度調査し、補助金返還などを求めるか決めるという。【荒木涼子】


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