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2014年03月26日

「達成度テスト導入を」…中教審部会が報告案

読売新聞(2014年3月25日)

 文部科学省の中央教育審議会の部会は25日、大学入試センター試験に代えて「達成度テスト・発展レベル(仮称)」を導入すべきだとする報告案をまとめた。

 実施回数や時期については、引き続き検討が必要として記載が見送られたが、6日に同省が示した成績を1点刻みの「素点」で大学側に提供できる案は、「知識偏重の選抜にならないように」とした政府の教育再生実行会議の意見を尊重し、削除された。

 成績は、点数でグループ分けした段階別で提供することを検討していたが、受験者数の多い大学などから、「段階別では選考が難しい」と反発があり、同省が素点での提供も提示していた。

 一方、試験の内容については、実施が比較的容易な「教科型」のほか、「知識や技能、体験をもとに答えのない課題に挑戦する力をみるため、教科の枠組みに縛られない『総合型』などを検討すべきだ」との意見が盛り込まれた。ただ、5、6年後の実施に間に合うか疑問の声もあり、同省は4月、パブリックコメント(意見募集)を実施し、中教審が今夏をめどに下村文科相に答申する。

[同ニュース]
大学入試の達成度テスト、複数教科の「合科目型」など検討 中教審部会骨格案
合科目・総合型の導入検討=達成度テスト「発展」で-中教審部会

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