研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2014年04月18日

私大も親も苦しい懐 競争でコスト増、学費高止まり

朝日新聞(2014年4月17日)

 大学生を持つ親たちの懐事情は厳しい一方で、学費は高止まり――。私立大を巡るそんな現状が文部科学省などの調査で浮かび上がった。大学側は学生獲得に向けてコストを削れない事情を抱え、親たちは負担の重さに悲鳴を上げている。

 「地元の国公立大か、東京の私立大か最後まで迷った」

 東京都内の有名私大に通う男子学生(2年)は、昨年の入試直前まで本命を絞りきれずにいた。ネックは学費だ。親からは、学費が安くて自宅から通える地元・中国地方の国公立大学に行ってほしいと言われていた。しかし、東京の大学で学びたい気持ちが強く、都内の私大を受験した。今は、3種類の奨学金を利用し、週3回のバイトをしながら、年間の学費約100万円を支払っている。この学生は「節約すれば、生活はできます」と話す。……


|