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2014年04月26日

大学統合、大阪府立と市立 16年4月の新大学移行断念

毎日新聞(2014年04月25日)

 大阪府立大(堺市中区)と大阪市立大(住吉区)の統合を巡り、府と市は、計画していた2016年4月の新大学移行を断念する方針を固めた。25日の府幹部会議で正式決定する。関連議案が市議会で否決されるなど実現のめどが立たず、受験生への影響を考慮した。統合計画自体の撤回ではないが、新たな統合スケジュールは白紙とする方針だ。

 大学統合は、府市の二重行政を解消する「大阪都構想」の一環。今年度にまず両大学の理事長を一本化する方針だったが、昨年11月の市議会で、前提となる市立大の定款変更議案が否決された。さらに橋下徹市長の出直し選(3月)の影響で、府市の新年度予算で、カリキュラムを検討する有識者会議の開催経費計上が見送られていた。【林由紀子、熊谷豪】

大阪府立大・市立大の統合延期正式決定 平成28年に間に合わず 

産経新聞(2014.4.25)

 平成28年度の統合を目指していた大阪府立大と大阪市立大について、府は25日、昨年11月に市議会で関連議案が否決されたことを踏まえ、統合延期を正式に決定した。新たな統合スケジュールは今後協議する。松井一郎知事は「われわれ府だけではどうにもならず、残念だ」と述べた。

 府によると、28年4月に新大学を開学するには、今年10月までに文部科学省に申請が必要。ただ、昨年11月に市議会で関連議案が否決されたため、府は府議会への議案提出を見送っており、今後改めて府市両議会で審議すれば、目標期限に間に合わないと判断した。

大阪の府市大学16年度統合断念 橋下市長の公約

共同通信(2014/04/25)

 大阪府は25日、松井一郎府知事らが出席した戦略本部会議で、橋下徹市長が公約に掲げる府立大と大阪市立大の統合問題に関し、これまで目標としていた2016年4月の新大学スタートを断念することを確認した。関連議案の成立が見通せず、文部科学省への正式な認可申請が間に合わないと判断した。

 橋下氏は二重行政解消の一環として、初当選した11年11月や今年3月の出直し選公約で両大学の統合を主張。府市でまとめた計画案に16年4月スタートの目標を盛り込んでいたが、13年11月の市議会で、橋下氏が率いる大阪維新の会以外の全会派が反対し関連議案が否決された。


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