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2014年05月31日

京都の私大下宿生、初年度費用は「親の年収3分の1」

京都新聞(2014年05月30日)

 京都の7私立大・短期大に入学した下宿生で最初の年にかかる費用の平均は親の年収の3分の1を占めるとする調査結果を、京都私立大学教職員組合(京都市上京区)がまとめた。新入生への仕送り額も減少しており、組合は「家計負担を軽減するためにも国の支援が必要だ」と訴えている。

 同志社や立命館、京都産業、龍谷大などの学生の父母に昨年5~7月にアンケートを実施。7471人から回答を得た。

 下宿した場合の入学年の平均費用には、受験費用27万1523円や住居費44万7672円、大学への初年度納付金131万2526円、4~12月の仕送り74万8544円があり、総額278万265円だった。

 これに対して保護者の平均年収は843万330円で、入学年の費用が占める割合は33%に上った。実際は年収から所得税などの税金や社会保険料が差し引かれるため、「手取りの所得に占める割合は半分近いはずだ」(同組合)という。

 新入生への5月の仕送り額は8万6362円で、前年同月に比べて1239円(1・4%)減少した。2006年の10万5585円に比べると1万9223円(18・2%)減っている。

 組合の佐々江洋志書記長は「家庭の負担が重すぎる。国は私立大の助成を増やして授業料の減免に結び付けたり、奨学金を拡充したりして支援すべきだ」と話している。


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