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2014年06月21日

新大学入試「達成度テスト」 21年度導入案提示

TBS(2014年6月20日)

 現在の大学入試センター試験に代わる新たなテストについて、文部科学省は新たな大学入試のあり方などを検討している文科省の審議会に対し、早ければ2021年度から導入する案を示しました。

 文部科学省の審議会に示されたのは、新たな大学入試「達成度テスト・発展レベル」と呼ばれるものについての案で、1回の試験を1日で終えることができるものを年に2回実施し、早ければ2021年度の大学入試から導入するというものです。

 新たなテストは、現在の大学入試センター試験が6教科29科目にまで細分化され過ぎた現状を改善することなどを目的に議論が行われていて、今のような「教科型」のテストではなく、「複数の教科にまたがった内容の『合科目型』や、教科の枠組みにとらわれない『総合型』の導入に向けても、専門的な検討を進めるべき」としています。

 文部科学省では、来月にもまとまる審議会の答申を受け、さらに具体的な制度を作成していく方針です。

センター試験に代わる新テスト、2021年から

読売新聞(2014年6月20日)

 中央教育審議会(中教審)の部会が20日開かれ、大学入試センター試験に代わる「達成度テスト・発展レベル(仮称)」について、早ければ2021年度入試から年2回実施するのが適当、とする提言が答申案に盛り込まれた。

 現在の小学6年生から新制度の対象となる見込み。中教審は7月下旬をめどにとりまとめ、文部科学相に答申する。

 試験内容については、複数教科にまたがった「合教科・科目型」、教科の枠にとらわれない「総合型」の問題を、従来の「教科型」に加えて実施することが適当とし、実施状況や学習指導要領の改定などを踏まえ、「合教科型」や「総合型」の出題の拡大を検討する。

 志願者に再挑戦の機会を与えるため導入を検討している、年複数回の実施については、運営側の負担を考慮し、「1回の試験を1日で終えることを前提に年2回が適当」とした。成績については、1点刻みの素点による成績表示は行わず、段階別表示など複数の表示方法を答申案で示した。また、記述式問題やコンピューターを使ったテストの導入などについては、今後1年以内をめどに結論を得るとした。


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