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2014年06月25日

京滋私大教連、【抗議声明】大学の多様性、創造性を失いかねない 学校教育法「改正」法案の成立に強く抗議する

京滋私大教連
 ∟●大学の多様性、創造性を失いかねない 学校教育法「改正」法案の成立に強く抗議する

大学の多様性、創造性を失いかねない
学校教育法「改正」法案の成立に強く抗議する


 6月20日に開かれた参議院本会議で、現行学校教育法第 93 条を改廃して、教授会を学長が決定する事項に関して「意見を述べる」だけの諮問機関とし、学長に強大な権限を付与する学校教育法「改正」法案が可決・成立しました。
 本法律の成立によって、教員人事をはじめ、カリキュラムの編成や研究費の配分など、大学における重要事項に関しては、学長の判断による上意下達の大学運営が推し進められることが強く懸念されます。
 今回の「改正」法案に関しては、衆議院の参考人質疑の際、法案に賛成の立場を表明する参考人からも「学長トップダウンだけでは、大学運営はうまくいかない。理念をいかに大学構成員で共有できるかが大学においては重要であり、学長には合意形成をする上でのリーダーシップこそが求められている」(大阪大学・平野総長)、「教授会権限を弱め、学長権限を強化すれば改革がすすむとは限らない」(早稲田大学理事・田中愛治氏)といった見解が表明され、さらに改正法自体に解釈上、不明確な点が残されていることが明らかとなりました。
 私たちは、日本国憲法第 23 条で保障された「学問の自由」と「大学の自治」を礎として、大学における教育・研究の多様性と創造性を発展させるために、引き続き全ての教職員が力を合わせて大学の民主化に向けた取り組みに参加することを、強く呼びかけるものです。

2014 年 6 月 23 日
京滋地区私立大学教職員組合連合

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