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2014年07月30日

再選任期を4年に拡大 富山大学長選、意向調査の扱いも変更

北国新聞(7月29日)

 富大が現在2年としている学長の再選任期を、1期目と同じ4年とすることが28日、 富大への取材で分かった。どの候補が学長にふさわしいか教職員が投票する意向調査の扱 いも変更するほか、非公開だった学長候補適任者の推薦人の氏名も公開する。9月1~5 日に候補適任者の推薦を受け付け、11月10日に選考会議で次期学長が決まる。

 富大によると、学長の任期は2期までで、従来は1期目4年、再選2年だったが、1期 目も再選も4年となる。学長選考会議の学外委員から「2年と4年では学長としてできる 仕事が異なり、条件に差が出るため、候補者が同じ土俵で競争できない懸念がある」との 意見が出ていたという。

 前回の学長選考では、教職員対象の意向調査の結果を数値化し、選考会議内で実施した 投票と同等に扱って次期学長を決めたが、今回は意向調査と書類審査、公開討論会、面接 を同列の判断基準として扱い、選考会議で議論する。

 前々回の学長選で意向調査で最下位だった候補者が選考会議の結果、学長に選ばれ、教 職員の一部から「納得できない」との声が出たことから、前回は意向調査の結果を選考会 議内の投票と同等に扱った。今回は選考会議委員から「本来の国立大学法人法の趣旨に基 づき、学長選考会議が責任を持って決めるべきだ」との意見が出たという。

 学長候補適任者の推薦人の氏名公表は「より責任を持って推薦してほしいという趣旨」 (富大)。推薦には、富大経営協議会の学外委員複数人か、富大の教授・准教授20人以 上の署名が必要となる。

 来年3月末の任期満了に伴う富大学長選は、10月17日に学長候補適任者による公開 討論会、同31日に教職員約1200人を対象とした意向調査を経て次期学長を決定する 。


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