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2014年10月01日

朝日元記者を「辞めさせろ」 札幌の大学に脅迫文

スポニチ(2014年9月30日)

 従軍慰安婦問題の報道に関わった朝日新聞元記者が非常勤講師を務めている北星学園大(札幌市厚別区)に「辞めさせないと学生を痛めつける」という内容の脅迫文が2回にわたり届いていたことが30日、札幌・厚別署への取材で分かった。同署が威力業務妨害容疑で調べている。

 厚別署によると、脅迫文は5月29日と7月28日に、学長宛てに郵送された。中には複数の虫ピンが同封されており、従軍慰安婦問題への意見や元記者への批判とともに「元記者を辞めさせなかったら、天誅として学生を痛めつける。くぎを混ぜたガスボンベを爆発させる」と書かれていた。

 北星学園大によると、元記者は朝日新聞に在職中の2012年4月から、非常勤講師として留学生向けの講義を担当している。3月中旬から抗議のメールやファクスが多数寄せられ「大学を爆破する」との脅迫電話もあった。

 北星学園大は「従軍慰安婦問題や記事について本学は判断する立場になく、批判の矛先が向かうことは著しく不合理。大学の自治を侵害する卑劣な行為には、毅然として対処する」との文書を出した。

北星学園大:「元朝日記者を辞めさせろ」脅迫文2通届く

毎日新聞(2014年09月30日)

 北星学園大(札幌市厚別区)に5月と7月、元朝日新聞記者の非常勤講師を辞めさせなければ学生に危害を加える内容の脅迫文が2通届いていたことが、北海道警への取材で分かった。元記者は従軍慰安婦報道に携わっていたという。大学から相談を受けた道警札幌厚別署は、威力業務妨害容疑を視野に詳しい経緯などを調べている。

 同署などによると、5月29日と7月28日、学長や学園理事長宛てに「元記者を辞めさせなければ天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける。釘(くぎ)を混ぜたガスボンベを爆発させる」などと印字された脅迫文が届いた。いずれも虫ピン数本が封筒に同封されていた。

 同大学生支援課によると、30日現在、学生が危害を加えられたとの情報はない。一方で「元朝日新聞記者の非常勤講師を辞めさせろ」などという電話やファクス、封書も複数届いているという。


帝塚山学院大学に脅迫状 元朝日新聞の教授を辞めさせるよう要求

MBS(2014年09月30日)

 慰安婦報道をめぐり大阪の帝塚山学院大学に対し元朝日新聞記者の男性教授を辞めさせるよう求める脅迫状が届きました。

 警察によりますと脅迫状は9月13日、大学の理事長らに届き、「元朝日新聞記者の教授を辞めさせなければ、くぎをいれた爆弾を大学で爆発させる」と書かれていたということです。

 脅迫状では慰安婦問題をめぐる虚偽証言の記事を元記者が初めに書いたとして批判していましたが、朝日新聞は29日、別の記者が執筆したとの訂正記事を掲載していました。

 元記者の教授は、脅迫状が届いた日に自ら申し出て退職したということで、警察は威力業務妨害の疑いで捜査しています。

慰安婦記事の元朝日記者教授の退職求め脅迫

NHK(9月30日)

いわゆる従軍慰安婦の問題の取材に関わった朝日新聞の元記者が教授をしていた大阪の大学に、今月、「教授を辞めさせなければ、学生に痛い目に遭ってもらう」などと書かれた脅迫文が届いていたことが分かり、警察は威力業務妨害の疑いで捜査しています。

警察や大学によりますと、今月13日、大阪・大阪狭山市にある帝塚山学院大学に、「元朝日新聞記者の教授を辞めさせろ。辞めさせなければ、学生に痛い目に遭ってもらう」などと書かれた脅迫文が届いたということで、教授はこの日、大学に退職を申し出て受理されました。
この教授は朝日新聞の元記者で、いわゆる従軍慰安婦の問題の取材に関わり先月、朝日新聞が「証言は虚偽」だとして記事を取り消した男性について記事を書いていたということです。
また警察によりますと、朝日新聞の別の元記者が非常勤講師をしている札幌市厚別区にある北星学園大学に「講師を辞めさせないと学生に危害を加える」などと書かれた脅迫文がことし5月と7月に届いたということです。
この講師も記者のときにいわゆる従軍慰安婦の問題の取材に関わっていました。
警察では、いずれの事件も大学の運営を妨げた威力業務妨害の疑いで捜査しています。


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