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2014年10月26日

特定秘密保護法、「廃案あきらめない」学生ら区切りのデモ

毎日新聞(2014年10月25日)

 特定秘密保護法の施行(12月10日)を前に、法律に反対してきた大学生ら約1000人が25日、東京・渋谷の繁華街をデモ行進し、同法廃止を訴えた。ツイッターなどを通じて呼び掛けて始まった活動で、法施行決定で「ファイナル(最終)デモ」と名付けたが、今後も活動は続けていくという。

 昨年秋、授業や講演会で国会審議中だったこの法律を学んだ学生らが、ネットで呼びかけてツイッターなどで拡散。「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」を結成した。今年2月と5月に都内でデモを行った。3回目の今回は、地方の学生や賛同者も加わり、前回の2倍以上の長い列を作った。

 約3キロを練り歩きながら、軽快なラップ音楽に乗って「民主主義って何だ」と声を上げた。さらに一人一人が先頭のトラックの荷台に上がって意見を語り、和光大3年の福田和香子さん(20)は「自分を主張する自由が保障されなければならない」と力説。明治学院大4年の大野至さん(22)は「秘密指定の範囲があいまいなのが問題。秘密が拡大し、知る権利が侵害される恐れがある。歴史に逆行する法律だ」と話した。

 最後の男子学生は「ぼくたちは決して終わらない。あきらめない」と声を上げた。

 参加した作家の雨宮処凛(かりん)さんは「10代で東日本大震災を経験した彼らは(社会への)危機感が強く、自分の言葉で語っていた。沿道の反応も良かった」と感想を述べた。

 秘密保護法は防衛、外交、テロ防止など安全保障上の機密情報を漏らした人に最長懲役10年を科す。秘密を手に入れようとそそのかしても処罰される。昨年12月の国会で与党の強行採決の末、成立した。


特定秘密保護法 大学生ら渋谷でデモ行進

NHK(10月25日)

ことし12月に施行される特定秘密保護法を巡る今後の課題について考えるきっかけにしてもらおうと、インターネットなどを通じて集まった大学生らが、東京・渋谷の繁華街をデモ行進しました。

このデモ行進は、特定秘密保護法をテーマにした討論会を企画するなどしてきた大学生たちが、法律の施行をことし12月に控え、今後の課題について考えるきっかけにしてもらおうと行いました。
呼びかけはインターネットの交流サイトなどを通じて行われ、週末で混み合う東京・渋谷の繁華街には、主催者の発表で、大学生を中心におよそ2000人が集まりました。
若者たちは軽快な音楽のテンポに合わせ、「民主主義って何だ」とか「憲法を守れ」などと声を上げながら、渋谷の街を3キロにわたって歩きました。
参加した女子学生の1人は「大学にはこうした話題を話せる友人が少なく、これだけの人が集まるインターネットの力を感じます」と話していました。
デモ行進を呼びかけた明治学院大学3年の奥田愛基さん(21)は、「若い世代が政治に意見を言うことは、おかしなことじゃないと感じてくれたらうれしい」と話していました。
特定秘密保護法について、政府は今月、報道や取材の自由に十分配慮すると明記し、5年後に見直しを検討する規定を盛り込むなどした運用基準を閣議決定しています。


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