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2014年10月30日

「勝手は許さない」、聖トマス大来年3月廃校で同窓生らが公開フォーラム

クリスチャントゥデイ(2014年10月28日)

在学生ゼロの状態が続き、廃校の危機に瀕している聖トマス大学(兵庫県尼崎市)の同窓生らが中心となり、同大学学生会館で11月3日正午から、公開フォーラム「もう今しかないぞ 聖トマス大!!」の開催を企画している。主催者側は、「出席する大学当局者に説明を求め、今起こっていることを地域住民、全国の大学、マスコミ関係者の方々に知っていただき、公教育の一環を担う大学にふさわしいまっとうな解決策を導くべく話し合いたい」としている。

同大学は1963年に英知大学として開学したが、定員割れによる赤字で10年度から新入生の募集を停止していた。米国の営利型大学運営企業大手のローリエットが経営に参入し、新学部設立を計画していたが断念。今年春に大学廃止の検討をしていることが伝えられた。

地元紙の報道などによると、新学部設置や赤字解消の財源として、11年には敷地の4分の1にあたる約1万平方メートルを、13年には約6千平方メートルを売却。今年9月には、同大学の教授と准教授の4人が、大学側から一方的に解雇を命じられたとして、大学を運営する学校法人「英知学院」に対し、解雇無効などを求める訴えを神戸地裁尼崎支部に起こしている。

同窓会の藤本滝三会長は最新の会報で、「ローリエットは本学で『何をしたかったのか?』全く脈略が見えて来ません」と経営側の問題点を厳しく指摘。「同窓会、教職員、地域住民、尼崎市、ひいては日本の文科省も日本丸のプライドをかけてでも勝手は許さないという態度を表明する時はもう今しかありません」と参加を呼び掛けている。

公開フォーラムは参加無料。

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