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2014年11月05日

北星学園大脅迫、全国の弁護士200人以上が刑事告発へ

毎日新聞(2014年11月04日)

 ◇7日にも容疑者不詳で札幌地検に威力業務妨害容疑で

 従軍慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者、植村隆氏(56)が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市)に脅迫状が届いた事件で、全国の弁護士が7日にも、容疑者不詳で札幌地検に威力業務妨害容疑で刑事告発する。弁護士200人以上が告発人に名を連ねる見込みだ。

 告発するのは札幌市や東京都、大阪市の弁護士5人が発足させた「北星学園大学への脅迫行為を告発する全国弁護士有志」で、「言論封じのテロというべき卑劣な行為。言論と学問の自由が危険にさらされている」と訴えている。

 北海道警や北星学園大によると、脅迫状は5月29日と7月28日に届いた。「非常勤講師を辞めさせなければ天誅(てんちゅう)として学生を痛めつける」などと書かれ、虫ピン数十本が同封されていた。道警は既に威力業務妨害容疑で捜査している。

 同大の田村信一学長は植村氏を次年度以降は雇用しない考えを示している。雇用打ち切りの動きに危機感をもった同大の教授ら約20人は4日、学内で集会を開き、「結論を出すのは時期尚早。学内の意見を広く聞くべきだ」と訴えた。植村氏の雇用継続を議論する5日の大学評議員会に、公聴会の開催を求める要望書を手渡す方針。


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