研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2014年11月08日

高校早期卒業、文科省が導入へ 「飛び入学」の不備是正

毎日新聞(2014年11月07日)

 中央教育審議会の分科会は7日、高校の途中段階で大学に入学する「飛び入学者」について、大学で一定の単位を取得すれば「高卒」と同等以上の資格を与える「高校早期卒業制度」を導入する案を了承した。現行では飛び入学者は「高校中退」扱いのため、大学を中退してしまうと公務員試験のような資格試験が受けられないなど、制度上の不備が指摘されている。改善することで飛び入学の促進を図るのが狙い。文部科学省は年度内の省令改正を目指す。

 同省によると、飛び入学は高校に2年以上在籍し、「科学オリンピック」に出場するなど特定の分野で優れた能力を持つ生徒が大学に入学できる制度。1997年度に導入されたものの、飛び入学者はこれまで7大学で計111人にとどまっている。現行制度では「高卒」扱いではないため、大学を中退した場合は公務員や食品衛生管理者などの資格試験が受けられず、進路が狭まるなどの問題点が指摘されていた。

 導入後は高校で50単位以上、かつ大学で16単位以上取得して文科相の認定を受ければ高卒と同等以上の資格を与える方針だ。同省は「国際的に活躍できる人材の育成には飛び入学制度の活用を図ることが重要」としている。


|