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2014年11月12日

元朝日記者の雇い止め再考を 北星学園大の院生、学長に要望書

北海道新聞(2014/11/11)

 札幌市厚別区の北星学園大で、かつて朝日新聞記者として従軍慰安婦問題の報道に携わった非常勤講師をめぐり、大学側が来年度の契約を更新しない方向で検討していることについて、同大の大学院生4人が10日、田村信一学長に対し、その処遇に関して大学院生との意見交換の場を設けることなどを求める要望書を提出した。

 4人はこのほど「北星・学問の自由と大学の自治のために行動する大学院生有志の会」を結成した。

 要望書では「脅迫で誰かの雇用が奪われるという前例ができれば、私たち自身の研究も常に危険にさらされる状況となる」と指摘、大学院生との意見交換会や、契約更新しないとの方針について多方面との議論を踏まえて再考することを求めた。

 同大は理事会や公聴会で意見を聴いた上で、学長と理事長がこの非常勤講師との契約について月内にも最終判断するとしている。


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