研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2014年12月13日

山梨大、論文の捏造・改ざんで元教授を諭旨解雇処分

毎日新聞(2014年12月12日)

 山梨大は12日、同大大学院医学工学総合研究部の教授が過去に公表した論文計4本で実験データの捏造(ねつぞう)や改ざんが判明し、諭旨解雇処分にしたと発表した。

 昨年10月に医学部の別の教授から申し立てがあり調査。その結果、4本のうち2本については、別の実験で得られた画像を使い回す「捏造」、2本で画像の明るさや縦横比を変更したりする「改ざん」が意図的に行われたと判断した。

 調査に対し、元教授は「画像を分かりやすく見せるためで不正だとは思っていなかった」と説明したといい、同大は元教授が論理をより明快に展開することにより、業績を高めようとしたことが動機とみている。

 同大の調査委員会は「論文の結論は変わらない」と結論付けたが、「研究倫理に反する」として、4本全てについて論文の取り下げを勧告する。また、同大は約30万円の研究費の返還を求める。元教授は昨年12月に退職しており、処分は今年11月4日付。


|